平成22年度日本薬剤師会薬局実務実習担当者全国会議が平成23年2月11日(金・祝)に東京、慶応大学芝共立キャンパスで開催されました

各都道府の代表者2名および、薬剤師会、大学、調整機構関係者などが集まり、
「プロフェッショナリズムを伝える~次世代の薬剤師養成~」
というテーマで平成22年度から始まった、薬局実務実習を振り返りました

午前中は、第一期、二期の薬局実務実習を振り返って、アンケート結果をもとに
講演が行われました。
なかなか、具体的に今後の実習内容についてヒントがもらえるのかなと思って
期待していたのですが・・・

午前の講演、午後の「求められる指導薬剤師の姿」がテーマのスモールグループディスカッション
に於いても、抽象的な理想論に終始して、思った成果は得られませんでした

ただ、薬学部や薬科大を有する都市や中核都市の薬剤師会の実習に対する姿勢、取組内容、これまでの実績
は鳥取県のような小さな県とは比べられないほど進んでいて、参加した感想として
ほんと、発展途上国の代表のような気分でした。
同じグループに山形県の代表の薬剤師の先生がいらっしゃいましたが、状況はさほど
鳥取県と変わらないようなお話をされていました。
これから、ふるさと実習が拡大してくるならば、地方の薬剤師会は危機感をもって
今まで以上に取り組まないといけない気がしました

学生にとっては、どこの薬局に行っても一度きりの大切な実習ですので・・・

ところで、みなさんは「Specialist」と「Professional」の違いがわかりますか?
午前中の木下牧子先生の「医療人教育の改革」という講演のなかでお話がありました。
「イチロー」はどちらに分類されると思いますか?
どちらも、複雑で高度な知識と技能の習得が必要な職業ということでは一致します。
そこに、社会的使命「Mission]が加わると、同じ専門家でも、「Professional」に
なるそうです。
つまり→→患者の利益を最優先とし、公平性、正義、信頼という社会的責任を常に
負う職業である医療人はすべて「Professional」ということになります。
ただの専門家ではだめだということ。これを再確認できたことが今回の収穫でしょうか



ちなみに、「イチロー」は数年前のワールドベースボールで日本を世界一に導いた時、
日本国民に勇気を与える社会的使命を全うしたことで、「Professional」になったそうです。
なかなか興味深いですね。

今年の慶応薬学部は暖房がきいていてよかったです。去年は寒かった・・・


雪の東京タワーはとても綺麗でした。新しいのより、雰囲気がありますね。
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